Black Beast.
「 そんなに落ち込まなくても・・・
玲央と柚菜ちゃんと一緒に
卒業できるんだよ? 」
「 そういう問題じゃない・・・ 」
2人の温度差を感じつつ
さっきから視界に入っていた
机に突っ伏して両耳を塞いでいる”金髪”に
視線を移した。
・・・この流れで行くと、多分・・・
「 あー!!!!うるさい!!
バカは黙ることもできねーの?! 」
ガタンッと立ち上がった彼が
バッと振り向いて2人を叱った。
・・・・・あぁ、やっぱり・・・。
「 うるさいよーすず 」
「 うるさいのは大勇だろ! 」
「 すずうるさい・・・ 」
またも温度差の激しい会話に
苦笑するしかない私の隣から
クラス全員に聞こえるくらい
大きな舌打ちが聞こえて、
再度教室内が静まり返った。
「 明日から通常授業なので、
忘れ物をしないように・・・ 」
新学期早々疲れた顔をしている
先生が教室から出て行ってすぐ、
すずくんが立ち上がった。