オレ様専務を24時間 護衛する
私はそっと指先で髪を流すと、
「キャッ!!」
突然、彼の長い腕が私の腕を掴み、
彼の方へ引き寄せられた。
当然、私は不意をつかれ、
彼に抱きつく感じで倒れ込んだ。
どうしていいのか分からず、
放心状態のまま、身動きも出来ず。
暫くして、
「京夜様……京夜様!!」
声を掛けても反応が無い。
もしかして、寝ちゃったの?
もう、腕を離して欲しいのに。
仕方なく、ギュッと掴まれた腕を
関節技を仕掛けるみたいに
捻り上げようとした
その瞬間―――――、
「んッ」
急に掴まれている腕が、
物凄い勢いで引き寄せられ
気付くと、彼の頬にキスをしていた。
しかも、がっしりと腰を抱かれて
あまりの突然の出来事に頭が真っ白に。