オレ様専務を24時間 護衛する


私はそっと指先で髪を流すと、



「キャッ!!」



突然、彼の長い腕が私の腕を掴み、

彼の方へ引き寄せられた。


当然、私は不意をつかれ、

彼に抱きつく感じで倒れ込んだ。


どうしていいのか分からず、

放心状態のまま、身動きも出来ず。



暫くして、



「京夜様……京夜様!!」



声を掛けても反応が無い。


もしかして、寝ちゃったの?

もう、腕を離して欲しいのに。



仕方なく、ギュッと掴まれた腕を

関節技を仕掛けるみたいに

捻り上げようとした



その瞬間―――――、


「んッ」



急に掴まれている腕が、

物凄い勢いで引き寄せられ

気付くと、彼の頬にキスをしていた。


しかも、がっしりと腰を抱かれて

あまりの突然の出来事に頭が真っ白に。


< 103 / 673 >

この作品をシェア

pagetop