オレ様専務を24時間 護衛する
ちょっと!!
誰かと間違えてるんじゃないの?!
私は掴まれて無い方の腕を伸ばし、
この状態から体勢を変えようと、
彼の枕元に手をついた。
その時、
私の腕を掴んでいたハズの手は
私の後頭部をガシっと押さえ、
次の瞬間、
彼は私の方へ顔を傾け
私の唇に唇を重ねた。
その口づけは、
昼間のキスよりも激しく、
そして……蕩けるように甘く。
逃げる事さえ許されない程の深いキス。
キス経験の皆無の私には
どうしていいのかも分からず…。
身体が浮遊しているのか、
意識が痺れているのか、
何もかもが蕩けているようで。
頭がボーっとして、
考えることも出来ずに
彼の腕の中で
私は……意識を手放した。