オレ様専務を24時間 護衛する
6 意識の矛先
希和side
任務遂行3日目―――――
朝、目が覚めると……
何故か間近に京夜様の美顔が。
「ッん!!!!」
私は思わず、両手で口元を抑えて
必死に発狂しそうな声を押し殺した。
たたたた、たっ、大変!!
彼の安眠を妨げる所だったよ。
―――って、悠長な事を考えてる場合じゃない!!
何?! この状況……。
どうして私は彼と一緒に寝てるの?
しかも何故、彼に抱きしめられてるの?!
はっ?!!
もしや、私達……一線を超えちゃったとか?
……いやいや、それは無いでしょ。
だって彼は私のこと、男だと思ってるんだから。
辛うじて動かせる右手で、
無意識に自分の胸元を確認。
うん、大丈夫。……何とも無い。
そりゃあ、そうだよねぇ。
何かあった方が怖すぎるよ。
はぁぁあぁぁ~~。
だとすると、何があったんだろう?