オレ様専務を24時間 護衛する


身体を拘束していた腕が弱まり、

私はぐらりと体勢を崩し、

彼のシャツを無意識に掴んだ。

すると―――、

さらに強い力で締め付けられ咄嗟に


「あッ!!」


声を漏らしてしまった。

恐る恐る顔を上げると、


「おい、お前はここで何をしてる?!」

「へ?」


物凄い眼光で見下ろされ、身体が委縮する。

“何をしてる?”って、それを貴方が言う?

ここまで運んであげたのに無理やりキスして

挙句の果てには問答無用に抱きしめて。

放さなかったのは…一体、誰よ?!


無言で固まっていると、


「何だ?その眼……ってか、いい加減この手を離せ」


低くドスの効いた彼の声音に

ますます身体が硬直する。

本当に寝起きが最悪だよ!!


「あっ……すみません!!」


私は慌てて鷲掴みにしていた右手を離し、

すぐさま彼から離れ、上体を起こした。


すると、ゆっくり起き上がった彼は


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