オレ様専務を24時間 護衛する


彼が突然、手にしていた資料を机に叩きつけた。


「お前らは働く気があるのか?!」


張り詰めた室内に怒声が響き渡った。


初めて見る彼の姿に驚きを隠せない私。

彼の後ろ姿しか見えないのに、

ひしひしと伝わって来る。


だって、彼の肩越しに見える部長らは

当惑した様子で一斉に目が泳ぎ始めた。


「何なんだ?この企画案は?!」


机に叩きつけた資料を掴み上げ、ヒラヒラと。


「この企画内容は昨年と同じじゃないか。そっくりそのまま写すなら、小学生でも出来る!!」


声を張り上げ、さらに煽る。


「お前らは社内でも高給取りのハズだが?」


首を傾げて、部長らを見回し、威嚇する。


「黙っていては分からない。誰か、何か言ったらどうなんだ?ん?!」


これでもかというくらい煽り立て、

腕を組んで、背もたれに身体を預けた。



すると―――――、


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