オレ様専務を24時間 護衛する
ちょ、朝刊って……。
「けど、その報道も表面だけならいいんだが…」
彼は机の上で頭を抱えて、
「きっとその女は、俺の恋人だと勘違いして結婚を迫ってくるハズだ」
けけけけ、けっ、結婚?!
パーティーに行くだけで結婚?
女嫌いの彼が
『パートナー』に選んだというだけで
名分は十分なのかもしれない。
普通じゃ考えられないけど、
きっと、御影だからなんだろうな。
「欠席する訳にはいかないんですか?」
「無理だ。大臣クラスがこぞって来る」
「なっ?!!」
だだだ、だっ、大臣クラス?!
一体、何のパーティーよ!!
恐ろしくて聞く事も出来ない。
何か、良い手立ては……無いものかな?
………あっ!!
「あの」
「ん?」
脱力感丸出しの彼が顔を上げた。
そんな彼に、一か八か
考えついたある提案を。