オレ様専務を24時間 護衛する
何を勝手にコメントしてんだか。
呆れて物も言えない。
俺という1人の男を好きならばともかく
『御影の御曹司』という肩書に
目が眩むような『クソ女』
そんな奴はこっちから願い下げだ。
どいつもこいつも、そんな女ばかり。
所詮『女』はその程度の生き物だという事。
だから、俺は死ぬほど女が嫌いなんだ。
今日、日中に母親から電話を受け、
明朝一番で実家へ来るようにという事。
恐らく、そのパーティーの同伴者の確認だろう。
10日後に控えたそのパーティー。
どこぞの令嬢に声を掛けるなら
日数的にもギリギリというところか。
とりあえず、松波が知り合いの女に
連絡を取ってくれるらしいから、
明日の所は一先ず、保留にして貰おう。
俺は一旦、ベッドへ潜り込んだのだが
明朝一番で実家へ行く事を言い忘れた事に気が付いた。
出掛ける際になって言われるより、
事前に知っておいた方が色々助かるだろうと、
俺はその旨を松波に伝えるため、
隣りの部屋へと向かった。