オレ様専務を24時間 護衛する


―――――冷視線の京夜様が仁王立ち。


「えっ、あっ、はい!!朝食の準備を」

「昨日、朝一で出掛けると言ったろ」

「えっ?出社前に伺うのでは?」

「あぁあッ?」


眉間にシワを寄せ、

ドスの効いた声音と恐ろしいほどの形相で。


ひょえぇ~~ッ~~!!

こここここ怖いぃぃぃ~~~!!


一瞬で大パニックの私。

すると、


「あ・さ・い・ち・だ!!チッ!同じ事を何度も言わせんな」

「ッ!!すすす、すみません!!」


いつにも増してレーザービームのような冷視線。

刺々しいなんてもんじゃない!!

もはや、毒針そのもの。

無意識に触れてはイケナイと肌が感じる。

威圧感がハンパない!!


長身の彼が物凄い形相で見下ろしている。

うっ……息苦しい……。

金縛りに遭ったみたいに身体が……。


緊張のあまり、ゴクリと生唾を飲み込むと


「んッ?!」


私の肩に手を掛け、ガシッと掴んで


「早く……準備……しろ?」


『なぁ?!』と脅すかのような表情で。

―――――バレてる?!!


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