オレ様専務を24時間 護衛する
御影邸へ向かう車内は……拷問。
場所を知らない私の代わりに
京夜様が自ら運転を……。
何故か、お互いに一言も発さず
緊迫した空気が張り詰めている。
早朝の7時台の市街地は、
通勤ラッシュで道路は渋滞。
よりによって、こんな時に……。
BGMも無いまま、車はゆっくりと進んで。
30分程すると、大きな門構えの邸宅前に到着。
ここが……京夜様のご実家??
門前に車が停車すると、
豪華な門が自動的に開き始めた。
―――――――さすが、御影家!!
桁違いのアクションに驚きを隠せない。
ドラマの世界にいるわ……私!!
大興奮で辺りをキョロキョロ。
京夜様は平然と車を敷地内へと進める。
軽快に進む車窓から
広大な敷地を目の当たりにし、
無意識にため息が零れ出す。
一体、何万坪あるのかしら?
ポカンと辺りの景色に見惚れていると、