オレ様専務を24時間 護衛する
『はい、承知しました』?
『ご心配なく、私がお支え致します』??
―――――――ダメだ。
何を言っても肯定する意味になるし、
自ら、首を絞める事になるなんて……。
はあぁ~~あぁ~~。
でも、この状況で他に良い言葉が見つからない。
ああぁぁぁあぁ~~どうしよう~~!!
さり気なく苦笑してみるが、
お母様はさらにギュッと握り、哀願してくる。
それも、キラキラの瞳で。
もう、これ以上は逃げれない。
この任務を請け負った時点で、
私の運命は彼の手の中にあるのかもしれない。
この依頼を承諾した両親を恨むべきか。
もう、何が何だかサッパリだわ。
大パニック中の私にキラキラの視線を向けるお母様。
「ね?希和さん………お願いね?」
「何が『お願い』なんだ?」
!!!???!!!
突然、背後から凍りついた声が聞こえ、
その声の方へ視線を向けると、
壁に凭れかかり、腕を組んで
突き刺すような視線を向ける京夜様が立っていた。