オレ様専務を24時間 護衛する
京夜side
結局、悶々としたまま夜を明かした。
気持ちの整理をしようとリビングへ行けば、
キッチンに松波の姿を見つけ、
俺は無意識に奴のもとへと。
俺の言葉に驚いた松波。
素の状態で振り返った。
疑いの眼差しを向ける俺に対し、
……明らかに動揺している。
そして、俺は確信した。
松波は必死に平静を装っているが、
目の前の奴は昨日同様、
自ら『女』だと証明しているようなモノだ。
―――――薄らと胸元が……。
俺は意味深に奴の肩に手を掛け、
脅しとも思えるようにワザと強く掴んで
「早く……準備……しろ?」
松波は身体をビクつかせ、一瞬で焦り始めた。
フッ……ざまぁみろ。
この俺様を騙そうなんて、100億年早いんだよ!!
両親が何を考えて
奴を送り込んだかは知らないが、
必ず、化けの皮を剥いでやる!!
俺は松波と共に実家へと向かった。