オレ様専務を24時間 護衛する
実家に到着した俺らは、ダイニングへと。
松波は挙動不審に辺りを見回して…。
恐らく『豪邸』か、何かと勘違いしている。
俺にとっては見飽きた光景も
コイツにとったら新鮮なのかもな。
ダイニングには父親が既に座って、
テーブルの上には朝食が用意されていた。
松波と共にテーブルへ近づくと
―――――カチャッ。
「あら、もう来てたのね」
母親と数人の使用人が姿を現した。
何やら不敵な笑みを浮かべる母親。
俺がコイツを『男』だと思い込んでると
きっと、思っているハズだ。
俺が席に着こうとした、その時!
「ちょっと……いいかしら?」
「?!……あっ、はい」
母親は松波に声を掛け、
2人は隣りの部屋へと姿を消した。
―――――――怪しい、怪しすぎる。
俺に聞かれたくない話でもしてんだろう。
俺はいてもたってもいられず、
席を外そうとした、
その時―――――!!