オレ様専務を24時間 護衛する
「で、相手はどこのお嬢さんだ?」
「んー……詳しい事はまだ聞いてない」
「はっ?お前、まさか?!そこら辺にいる子を騙して連れて来る気じゃないよな?」
「あぁ~なるほど。そういう手もあったな」
「なっ?!」
挑発的な俺の態度に嫌悪感を露わにする父親。
まぁ、俺の言い方も悪いんだが。
鋭い視線を向ける父親に、
「安心しろって。別に身元が分からないような女は連れて行かないから」
「……ホントか?」
「あぁ。松波の知人の女に頼んで貰った」
「なんだ……それなら、そうと…」
安堵した様子の父親。
けれど、何だか癪に障る。
俺が探した女じゃダメって事か?
アイツの友人なら……OKで。
胸のモヤモヤは晴れそうにないが、
今はそんな事はどうでもいいんだ。
奴を送り込んだ真相を探らないと。
そう簡単に口を割るとも思えないが。