オレ様専務を24時間 護衛する


会食をしながら、時折メモを取り

終始、穏やかな雰囲気で打ち合わせは行われた。


食後に珈琲を頼もうと席を立つと、

相手の秘書・新垣さんも席を立った。


隣りの部屋に移動し、

フロントへ珈琲のルームサービスを頼んで頂いた。


「松波さんって、物腰柔らかいですねぇ」

「はい?」


耳元に甘い香りがふわっとした気がして

無意識に振り返ると、

スッと腕に豊満な胸を押し当て、


「松波さんって、恋人とか……いるんですか?」

「へっ?」


唐突の質問に頭が真っ白に。

『恋人』?

それって、私を『男』として……って事よね?

って事は『彼女』がいるかって事で…。


はあぁぁ~~。

何でこんな質問をされなきゃならないのよ!!

『女』としてのプライドがズタズタなんだけど…。


彼女には分からないように小さくため息を吐き、


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