オレ様専務を24時間 護衛する
「いえ、“彼女”はいませんけど」
営業スマイルとも思える作り笑いで誤魔化した。
すると、
「あら、やだ!って事は、募集中?!」
一瞬でギラギラの瞳に大変身。
女って、ホントに怖い。
京夜様を狙う女豹(ハンター)達も凄いけど
どうしてこうも、獲物を仕留める眼つきになるのかしら?
「アハハハッ……募集中ってワケでは…」
「えっ?では、好きな人がいるとか?」
「う~~ん……何ていうか……」
答えに困り、苦笑を浮かべた、その時!!
「おいっ、松波」
「ッ?!!」
身体が一瞬で硬直する程のドスの効いた声。
その声の主はまさしく“京夜様”
声のトーンからして、最悪の状況は必至!!
恐る恐る振り返ると、
毎度の事、腕組みをして仁王立ち。
まるで阿修羅のように。
「い、如何なされましたか?」
震え気味の声で尋ねると、