オレ様専務を24時間 護衛する
仕事だからとは言え、
こんな気色の悪い2人組と
食事をするかと思うと、吐気がする。
俺は食事をそこそこにして、仕事に没頭した。
そんな俺の様子を隣りで見ている松波。
食事の合間に必死にメモを取っている。
フッ、仕事は真面目にこなしてやがる。
そんな松波を横目でチラ見すると、
思わぬ所からの視線を感じた。
―――――そう、松波の向かい側の女から。
コイツに気があるのか?
まぁ、俺の知った事じゃないが。
会食を終えた俺らは、
ひと息つく為、珈琲を飲む事に。
俺と加藤専務が雑談している間に、
秘書2人は隣りの部屋へと席を外した。
「最近はどうです?」
「最近ですか?……別に…」
コイツのいう『最近はどう?』は、
“女遊び”を差している。
コイツにとっては、
『女』は欠かせない話題かもしれないが、
俺にとっては、ホントどうでもいい事。