オレ様専務を24時間 護衛する
口を開けば『女』の事ばかり。
コイツの頭の中は、
エロい事しか考えて無いようだ。
俺は適当に相槌をしながら、話を合わせた。
待つ事、数分。
一向に戻らない2人。
何をしてるんだ?……アイツ。
俺は加藤専務の携帯に電話が入った隙に席を外した。
この俺様1人に、
あの女ったらしの相手をさせるつもりか?
それだけはマジで勘弁。
俺は助けを求めるように隣りの部屋へ。
ほんの少し開いているドアの隙間から
中の様子を窺うと……。
俺の予想通り、
松波は女豹の総攻撃を受けていた。
『女』が『女』に色仕掛け。
まぁ、女豹が松波を『男』として見ている以上、
そんな事があっても不思議じゃないが。
それに、奴が女から口説かれようが、
困っていようが俺には関係ない。