オレ様専務を24時間 護衛する
そもそも、この俺様が助ける義理も無いし。
面倒な事に首を突っ込むほど、お人好しでも無い。
俺は踵を返し、
女ったらしの野郎のもとへ戻ろうとした
―――――――その時、
ふと、とある作意が脳裏を過った。
今ここでアイツを助けるのは“アリ”だな。
堂々とアイツに触れる事が出来るし、
アイツの反応も観る事が出来る。
それと、あの噂を広めるのにも好都合だろ。
俺は考えが纏め上がる前に、
無意識にドアを開けていた。
「おいっ、松波」
「ッ?!!」
俺は演技で怒りを露わにし、
腕組状態、仁王立ち姿でその場に登場した。
松波は驚愕の表情を浮かべ、
俺と女豹を交互に見返し、
弱々しい声で尋ね返して来た。
「い、如何なされましたか?」
フッ、面白みに欠ける反応だな。
「俺に内緒でコソコソ浮気か?」
「へっ?」
俺は余裕の表情で演技を続けた。
すると、