オレ様専務を24時間 護衛する


「んッ?!」


松波に腕を絡ませている女豹は

理解出来ない様子で俺を見据えた。


俺はそんな2人に……にじり寄る。


さて、この後……どうするか?

今までなら『俺目当て』の女豹対策で

あの作戦が有効だったが、

今回はいつものパターンが通用するか?


俺は2人を見下ろす形で鋭い視線を浴びせながら、


「おい、お前は、いつまでそうしてるつもりだ?」

「えっ?」


俺は女豹相手にドスを効かせた声で威嚇した。

松波は、俺と視線を合わせるのが怖いのか、

目を閉じ、硬直している。



「えっと……その……あのっ……」

「ん?」


突然の俺の行動に戸惑う女豹は

しどろもどろに答えつつ、何を思ったのか、

俺に熱い視線を送ってきやがった。


フッ、所詮、女なんてこの程度の生き物だ。


俺はそんな女豹に当てつけるみたいに

………松波を抱き寄せた。


< 209 / 673 >

この作品をシェア

pagetop