オレ様専務を24時間 護衛する
「んッ?!」
松波に腕を絡ませている女豹は
理解出来ない様子で俺を見据えた。
俺はそんな2人に……にじり寄る。
さて、この後……どうするか?
今までなら『俺目当て』の女豹対策で
あの作戦が有効だったが、
今回はいつものパターンが通用するか?
俺は2人を見下ろす形で鋭い視線を浴びせながら、
「おい、お前は、いつまでそうしてるつもりだ?」
「えっ?」
俺は女豹相手にドスを効かせた声で威嚇した。
松波は、俺と視線を合わせるのが怖いのか、
目を閉じ、硬直している。
「えっと……その……あのっ……」
「ん?」
突然の俺の行動に戸惑う女豹は
しどろもどろに答えつつ、何を思ったのか、
俺に熱い視線を送ってきやがった。
フッ、所詮、女なんてこの程度の生き物だ。
俺はそんな女豹に当てつけるみたいに
………松波を抱き寄せた。