オレ様専務を24時間 護衛する
2 1つ屋根の下
京夜side
仕事を終え、自宅へ向かう。
今日から自宅に護衛兼補佐役が住むと言う。
今まで護衛、秘書、家政婦と
数え切れないほどの人間を雇って来たが、
どいつもこいつも使い物ならねぇ。
イチイチ俺の顔色を窺うし、
女性秘書を雇えば色仕掛け。
玉の輿に乗りたい気持ちは察するが
この俺以外の男でやってくれ。
立場上仕方ないのかもしれないが、
24時間俺の周りをウロチョロされるのも腹が立つ。
親父もお袋も考えたよな?
1人の男で賄わせるとは…。
けれど、本当に料理や掃除も出来るのか?
もしダメだったら俺が困る。
だって、俺がそいつをクビにしたら
俺はどこの馬の骨とも分からない女と
無理やり結婚させられるんだから。
それだけは……勘弁。
少しくらい食事が不味かろうが
絶対、我慢してみせる。