オレ様専務を24時間 護衛する


女豹は口をパクパクさせ、大パニック。

フッ、滑稽だな。


俺様の半径2m以内に、

『女』がいるという事自体許せない所だか、

今日ばかりは我慢してやる。

この偽男に感謝しろよ。

俺は心の中でそう呟いた。


……そろそろ、トドメを刺すとするか。


俺はさらに強く抱き寄せた。

ーーーーー嫉妬してる風を装って。


「おい、コイツに気安く触んな!触れていいのは俺だけだ……覚えとけ!」


俺はトドメの一言を吐き捨て、

女豹の目の前で

ーーーーーーーチュッ

松波のこめかみにキスをした。

それもワザと、リップ音を響かせて。


目の前で、男が男にキスをしている。

それも罰ゲームとかでなく、

嫉妬心を露わにした男が

愛おしそうに抱きしめ……キスを。


これ以上のパフォーマンスは無いだろう。

俺は松波に対しても、


「ったく、勝手に俺から離れるから、こういう紛らわし事になるんだろうが」


トドメ的牽制の一発を放って、

俺様の手の内にある事をアピールした。



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