オレ様専務を24時間 護衛する
―――――――喉仏が無い!!
フッ。
やっぱりコイツは『女』だ。
床に崩れ落ちる女豹。
顔面蒼白で正気を失っている。
けれど、そんな事はどうでもいい。
俺は今、
この腕の中で大人しくしている獲物を
どうやって料理してやろうか、
そればかりが脳内を駆け巡って。
抱き寄せる松波の腰のか細さ。
―――――男のモノでは無い。
間近で見る松波の顏。
―――――髭の剃り跡1つ無い艶肌。
何を見ても『アウト』確定だ。
俺は軽くほくそ笑んで、
『女』の耳元に優しく囁き掛ける。
「打ち合わせは済んだから帰るぞ?」
「ッ?!………はい」
条件反射のように返事をする松波を連れ、
俺らはホテルを後にした。