オレ様専務を24時間 護衛する
「これなんか、如何でしょう?」
手にしたジャケットを恐る恐る差し出すと、
「………」
へ? 反応がない??
それって却下って事?
勇気を振り絞って視線を服から彼へ移すと
!!!???
物凄い形相で睨まれている。
えっ、えっ……何?
私、不味い事を言ったかしら?
鋭い眼光が突き刺さる。
けれど、逃げる事も許されず、困り果てると
「今、『これなんか』って、言ったな」
「へ?」
「なんかって事は、どれでもいいのを仕方なく選んだって事だよな?」
「ッ!!」
どうして、そう取るワケ?
そんな小さな所に気を留める必要なくない?
「あっ、いや、別に、そういった意味で言ったワケでは…」
必死に取り繕おうとしてはみるものの
時すでに遅し……状態。
はぁぁぁ~~ぁ~~。
もう!! 何でこうなるの??