オレ様専務を24時間 護衛する


「何だ、不服か?」

「へ?」

「お前が選んだヤツにしてやったのに、もう少し喜んだらどうだ?」

「ッ!!」


京夜様は着て来たジャケットを羽織り直し、

私に向かって、挑発し始めた。


私がチョイスした服を了承してくれたのは嬉しいけど

こんなにもあっさりと決まると呆気に取られる。


何か、裏にあるんじゃないかと思えてならない。



「何だ?その眼」

「ッ?!……いえ、何でもありません」


疑いの眼差し全開で

再び、地雷を踏みそうになり

慌てて、彼から視線を逸らした。


はぁ~~あぁ~、心臓がもたないよ。


彼に気付かれないようにため息を零す。


すると、


「専務、お衣裳は今日中にご自宅へお届け致します」

「ん」

「他に何かございますか?」

「そうだな」


このショップの支配人と思われる年配スタッフは

営業スマイルを浮かべている。


そんな彼に京夜様は、


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