オレ様専務を24時間 護衛する


「女性モノも用意してくれ」

「はい?」


京夜様の思わぬ発言に固まる店員。

そんな彼に対して、

京夜様はイラッと来た様子。

一瞬で眉間にシワが寄っている。


私はすかさず、


「あの、京夜様のお供をする女性のお衣裳をお願い出来ますか?」

「あっ、はい!!勿論でございます」


店員はショップ内の女性服担当者を呼びに。


このお店は、男女両方取り扱っているブランド。

売り場面積も広く、老舗の風格が漂っている。


そんなショップ内を

京夜様の後を追って、女性服売り場へと。


有名高級ブランドというだけあって

飾られているドレスはどれも

目を奪われるほどに艶やかなモノばかり。


思わず、うっとりと見惚れていると、


「おいっ」

「ふぁい!!」

「プッ、何だそのまの抜けた返事は」

「す、すみません!!////」


ヤバい!!

魂が抜け出して、変な声が……。

深呼吸し、彼の隣りへ。


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