オレ様専務を24時間 護衛する


本当は、この護衛生活の意図を

根掘り葉掘り聞きたい所だけど、

それは今夜のデザートにとっておきましょう♪


だって今日は朱夏に

来週のパーティーの事を念押しするのが目的だしね。



話し足りない母を残して、

朱夏との待ち合わせの駅へと向かった。




駅前で待つ事、5分。

10時ジャストに朱夏の登場。


ロータリーには週末という事もあり

沢山の人で溢れていたが、

当然のように男性陣は朱夏に釘付け。


可愛らしい花柄シフォンのブラウスに

デニムのショートパンツを穿いて

10㎝ほどの高いヒールを履きこなす。


―――――私には決して真似できない。


だって、175㎝の私が10㎝以上のヒールを履いたら

すれ違う人々を見下ろす事になるしね。


今だって、朱夏の隣りにいる私を

化け物を見るみたいな目でみ見る男性陣。


嫌な感じはするけど、もう慣れた。



はぁ~~。

無意識にため息を零すと、


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