オレ様専務を24時間 護衛する
「相変わらず、希和はカッコいいねぇ」
「はぁ?」
カッコイイ………ねぇ。
ん~、可愛いでも綺麗でもなく『カッコイイ』
やっぱり私には、それ以外の言葉は当てはまらない。
そういう朱夏に視線を移すと
上から下までパーフェクトボディ。
女の私が見てもうっとりしちゃう。
綺麗な顔立ちの彼女は上品なメイクを施し
決して派手すぎないアクセサリーを身に着けて、
出る所は出てるし、引き締まる所はキュッとしてる。
それに顏は勿論の事、脚や腕まで艶々で…。
そんな彼女の隣りにいる事自体が問題に思える。
だって、いつもの仕事スタイル(スーツ姿)でいたら
絶対、恋人だと思われそうだもの。
まぁ、今日は辛うじて、大丈夫そうだけど。
――――横髪をピンで留めてるしね。
『男』には間違われないハズ。
―――――――女として、下の下でも。
朱夏と歩きながら会話して
目的地のデパートへと向かった。