オレ様専務を24時間 護衛する
真横から手が伸びて来たと思えば……。
「ちょっ……ちょっと、何してんの?!」
「何って、確かめてるんだけど?」
朱夏は至って真顔で返答する。
「たたたたっ、確かめるって、何を?」
「何って、希和の胸に決まってんじゃん」
「ッ?!!」
完全に安心しきっていた私は、
見事なまでに無防備な胸を鷲掴みされている。
―――――それも、何だか、揉まれるように。
「ん~、思ったりよりあるんだね」
「へっ?」
「もっとないのかと思ったけど、ちゃんとあるじゃん」
「ああああっ、あるって、ホントに?!」
どもるのも無理はない。
だって、同性から『ある』だなんて
言われるとも思ってもみなくて……。
まぁ、『思ったより』という言葉が引っかかるけど
今はそれ以上に嬉しすぎる。
朱夏の言葉に舞い上がっている私は
無意識に自分の胸元に手を当てていた。
すると、