オレ様専務を24時間 護衛する
「そう言えばさぁ、パーティーの件ってどうなったの?」
「んッ!!」
口の中いっぱいにケーキを頬張っていると、
問題の話を振ってくれた。
私はカフェオレで流し込んで、
「来週の土曜日、大丈夫なんだよね?」
「うん。今のところ、空けてあるけど」
「フゥ~、ありがと。助かるよ」
「パーティーって、どんなパーティー?」
「ッ!?……どんなと言われても、私もイマイチ良く分からないんだけど…」
「そうなの?」
「うん。財界の大物とか、大臣クラスの方がお見えになるらしい」
「はっ?!ざっ、財界って、ドラマの世界じゃん、それ」
「ん、私もそう思う」
朱夏にどう説明していいのか分からない。
私だって、そんなパーティー出た事無いし。
「そんな大きなパーティーなら、私が持ってるドレスじゃダメじゃない?」
「あっ、それなら大丈夫」
「えっ?」
「この間、手配して来たから」
「そうなの?!」
「うん。ちょっと変わったドレスだけど、朱夏なら着こなせるよ」
私の言葉に安堵の表情を浮かべた。
その後も私たちは、他愛ない話で盛り上がった。