オレ様専務を24時間 護衛する
ここは、みかお気に入りの宝飾店。
セレブ御用達の有名店でもあるが、
みかはこの店の常連客でもあるらしい。
「ご無沙汰しております」
「可愛い新作モノはあるかしら?」
「はい、ございます。只今ご用意致しますので、お掛けになってお待ち下さいませ」
マネージャーと思われる女性店員が、
中央のショーケースから数点アクセサリーを取り出し始めた。
俺は手持無沙汰でビロード地のソファに腰を下ろした。
みかは軽い足取りで、飾られた品々に目を通していた。
俺の隣りに座ったみかの前に、
次々と宝飾品が並べられてゆく。
すると、
「コレとコレと………コレも下さい」
「こちらの3点で宜しいでしょうか?」
「それと、あそこにあるピンクゴールドのピアスも」
「ピンクゴールドと言うと、パパラチアサファイアのピアスですね?」
「えぇ。とっても可愛らしいデザインだわ」
「さすが、みか様はお目が高い。あれは可愛らしいデザインですが、気品のあるお品でもあります」
「婚約パーティーのドレスに合いそうなの」