オレ様専務を24時間 護衛する



あれこれ考えた俺は、

会食でよく利用している京懐石の店へ行く事にした。


現在の時刻、11時25分。

時間的にもちょうど良い。

昼食を兼ねての休憩を取る事に。









ゆっくりと食事を取った俺達は、次なる目的地へと。


これまた、みかの御用達の店である。

駐車場に車を止め、

パーゴラ状の蔓薔薇のアーチをくぐった先に

白を基調としたナチュラルモダンの建物が。




「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」


扉の先には、深々頭を下げる店員が5人。

お揃いの黒いエプロンをつけている。



みかの後に続いて、左奥の個室へと案内された。



久しぶりに訪れたみかと店員でまたもや話に花が……。

俺は半ば呆れ混じりにため息を零し、

壁際の大きなソファに腰を下ろした。



そんな俺に別の店員がアイス珈琲を差し出した。

それも、恐ろしいほどの猫かぶりのスマイルで。



俺は条件反射で身体を背け、


「んッんッ!」


ワザとらしく、大きく咳払いを1つ。

すると、



< 277 / 673 >

この作品をシェア

pagetop