オレ様専務を24時間 護衛する
あれこれ考えた俺は、
会食でよく利用している京懐石の店へ行く事にした。
現在の時刻、11時25分。
時間的にもちょうど良い。
昼食を兼ねての休憩を取る事に。
ゆっくりと食事を取った俺達は、次なる目的地へと。
これまた、みかの御用達の店である。
駐車場に車を止め、
パーゴラ状の蔓薔薇のアーチをくぐった先に
白を基調としたナチュラルモダンの建物が。
「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」
扉の先には、深々頭を下げる店員が5人。
お揃いの黒いエプロンをつけている。
みかの後に続いて、左奥の個室へと案内された。
久しぶりに訪れたみかと店員でまたもや話に花が……。
俺は半ば呆れ混じりにため息を零し、
壁際の大きなソファに腰を下ろした。
そんな俺に別の店員がアイス珈琲を差し出した。
それも、恐ろしいほどの猫かぶりのスマイルで。
俺は条件反射で身体を背け、
「んッんッ!」
ワザとらしく、大きく咳払いを1つ。
すると、