オレ様専務を24時間 護衛する
「………や」
「………」
「京夜」
「………」
「京夜ッ!!」
「?!……あっ、悪い。呼んだか?」
「もう!何がそんなに面白いのよ?!」
そう口にしたみかは俺の横に腰を下ろし、
俺の携帯画面を覗き込んだ。
すると、
「何だ、ただのバイクじゃない!コレのどこが面白いのよ」
勝手に『面白い』と決めつけていたみか。
勿論、バイクに興味は無いのでガックリと肩を落とした。
「誰も面白いなんて一言も言ってねぇだろ」
「だって、人の呼びかけにも答えないくらい夢中になってるから」
「フンッ。……俺には十分面白いがな」
松波が来てからというもの、
俺のバイクをアイツに使わせているのもあって
そろそろ1台くらい増やそうかと思っていた。
だから、どんなバイクにしようか見ていただけなのに。
みかは、面白みが足りないといった表情で
運ばれて来た珈琲に口を付けた。
そんなみかに、