オレ様専務を24時間 護衛する
「お前の手、女みたいだな?」
「えっ?!」
俺の言葉に驚いてパッと手を引っ込めた。
「じ、自分……身体が女みたいに華奢なので、武術を始めたんです…」
何だか声が震えてる?
「……そうか」
俺は何だか、
それ以上触れてはいけない気がして、
黙って料理を口にした。
松波の作った料理は想像以上に旨くて、
久しぶりにガッツリと食事をした。
夕食を済ませ、松波は後片付けを始めた。
俺はシャワーでも浴びようと席を立つと、
「京夜様、ご入浴ですか?」
「………あぁ」
「では、すぐにご用意致します」
そう口にした松波は、俺の部屋へと向かった。
俺も後を追うように部屋へ入ると、
「只今、お湯をお張りしていますので今暫くお待ち下さいませ」
何だか慌ただしく会釈して、キッチンへと戻って行った。