オレ様専務を24時間 護衛する


「ここか?」

「ここなの?」

「あぁ、地図だとな」

「何よ!期待して損したじゃない!!」

「フッ。クラブかバーか何かと勘違いしてただろ?」

「だってぇ……」

「真昼間からやってるかよ」

「……それもそうね」


落胆の色を隠せない……みか。


俺の『面白い所』発言を聞いて、

勝手に思い込んでいたんだろうけど

まぁ、これはこれで面白い筈。



俺は外観を眺めて、


「駐車場は無さそうだな」


ボソッと呟くと、


「あっ、パーキングは店舗裏だって」

「ん?」


みかが指差す先を見ると、看板が立っていた。

………なるほど。



俺はぐるりと回るように車を走らせ、

看板にあった駐車場へ車を止めた。


すると、そんな俺を真横から凝視している女が1人。



「何だよ、見惚れたか?」

「まさか!!」

「じゃあ、何なんだよ、その眼」

「もしやと思うんだけど……?」

「あぁ?」

「京夜、私に何かを求めてる?」

「ッ?!」



さり気なく、ルームミラーで前髪をチェックしてたら

直球ストレートな言葉が来た。


< 286 / 673 >

この作品をシェア

pagetop