オレ様専務を24時間 護衛する
「そうね、解り易く言うと、フィールド違いってやつね」
「………」
「女として、闘う以前の問題って事」
みかが言う、『面白み』というやつが
俺的にはイマイチ解らないが、
恐らく、男を取り合うような修羅場の事だろう。
―――――今日は恋人風の設定だったしな。
そもそも、俺と奴との間には
みかが想像しているようなモノは1つも無い。
俺はついこの間まで、
奴を『男』だと思っていたのだから。
「1つ言っておくが、奴が『女』だと分かったからと言って、俺は奴の事を何とも思って無いぞ?」
「へぇ~」
「へぇ~って……。じゃあ、何を根拠にそう言える?」
俺は嘲笑するみかに食ってかかった。
「例え、彼女が本当に男だったとしても、きっと、京夜は心を許してたと思うけどね」
「心を許す?………俺、許した覚えは無いぞ?」
「そう?………よく考えてみなさいよ」
――――――考えるって、何を?
いつ、俺が心を許したって言うんだ?