オレ様専務を24時間 護衛する
「悪いが、一応念の為に、相手の女の連絡先を教えてくれないか?」
「へ?」
「会場はお前が思っている以上に広いから、万が一、はぐれたら面倒だからな」
「あぁ……はい、解りました」
京夜様の手から彼の携帯を預かり、
朱夏の携帯番号を入力した。
「あの?」
「ん、何だ?」
「その……パーティーが終わるまで、自分は車で待機してれば宜しいのですか?」
「ん~そうだな、あまり長居するつもりは無いが、直ぐには帰れないと思う」
「……そうですか」
それなら、ロビーラウンジみたいな所で待ってればいいか。
手際よく、朝食準備を済ませ、リビングの片付けを。
最近はツーリングに1人で行く事が多く、
私はその間にお風呂を済ませるようにしている。
やっぱり、気を遣うしね。
今夜も彼がツーリングに出たのを見届け、
素早く自室へと向かった。
ゆっくり湯に浸かりながら、
明日の朱夏のドレス姿を思い浮かべて……。
男装姿を朱夏に見られるのは嫌だけど、
華やかなドレス姿を見れるのは楽しみ。
きっと、似合うだろうなぁ。