オレ様専務を24時間 護衛する
翌日、朝食を済ませた私はいつも通りに
洗濯、掃除、発注(買い物リストを本宅へ送信)して
昼食準備に取り掛かった。
昼食は軽めがいいとおっしゃるので、
迷わず、クラブハウスサンドに。
―――――――12時30分過ぎ
ウォークインクローゼットの中から
良質なスーツを選んで身に纏った。
……念には念を。
誰の目に留まるか分からない中で、
たかが運転手だとしても、そこは『御影』
常に衆目にさらされるだろうと。
鏡の前で深呼吸し、自室を後にした。
「お待たせ致しました」
既にリビングでお待ちの京夜様。
ソファに腰掛け、長い脚を組んでいる姿はまさにモデル。
いつみても目の保養。
けど、――――――――あれ?
「……京夜様?」
「用は済んだか?」
「あ、はい」
「なら、出掛けるぞ」
「あっ、ですが……」
「あぁ?」
「京夜様、お衣裳が……」
スッと立ち上がった姿に違和感が。
だって、京夜様はカジュアルな服を……。