オレ様専務を24時間 護衛する
彼が帰って来る前に簡単にシャワーを浴び、
胸にキッチリと晒を巻いた。
そして用意して頂いた服に着替えキッチンへ。
冷蔵庫には一通りの食材が用意されており、
キッチンの脇には食糧庫が完備されている。
ファイルに記載があった扉を開けると、
黒色のぶ厚いレシピ帳がそこにあった。
お好みの料理を中心に
体調の悪い時用のレシピや
ジム上がりに欠かさず飲む野菜ジュース。
そして……極めつけは、
お酒のつまみとカクテルの作り方まで。
はぁ~……。
本当に御曹司なんだ。
私の腕で大丈夫だろうか?
何だか心配になって来た。
けれど、弱音も吐いてられないし。
とりあえず、やれるだけの事はやろう!!
私は料理に取り掛かる事にした。
そして―――――。