オレ様専務を24時間 護衛する
別のスタッフが1人入って来て、
「須藤さん、そろそろ……」
「え?あっ、はい!分かりました」
私の後ろにいるスタッフに申し訳なさそうに声を掛けた。
そして、急に慌て始め、
「申し訳ございません。お時間が迫っておりますので、あちらの個室でお衣裳にお召し替えを……」
「はい?」
かなりの早口でそう告げられても、
そんな単純には理解出来ない。
今のこの状態で着替えろと?
いや、ホント、マジであり得ない!!
くるりと椅子を回され、試着室の方へ向けられた。
先程、伝言を伝えに来たスタッフは、
半引き攣りの表情で私の一挙手一投足を見つめている。
恐らく、京夜様が待ちかねてお怒りなのだろうが。
でも、でも、でもでも!!
そんな事言われたって、こんな状態で―――――。
魂が抜け殻状態の私は、
スタッフに抱えられるようにして
試着室へと連れて行かれる。
そして、