オレ様専務を24時間 護衛する
「ッ?!////////」
「すみません、お願いします」
「あっ、はい/////」
俺の腕に絡めていた奴の腕を外し、
俺はスッと奴の腰を支えるように抱き寄せた。
機転を利かせた俺の行動に動揺する松波。
気のせいか、ほんの少し頬が赤くなった気がした。
それと、何故かそんな俺らを見ていたスタッフまで頬を赤く染めた。
案内された大広間はいつ見ても煌びやかだが落ち着く。
洗練された調度品もセンスの良さが際立ってか
決していやらしい感じはしない。
どちらかと言えば、親しみのある落ち着いた雰囲気だ。
ミニオーケストラによる生演奏で
会場の雰囲気も華やいで見えた。
俺的には慣れてる社交の場でも
隣りにいるコイツにとっては初めてかもしれない。
だからという訳ではないが、俺はリードを保って
「シャンパンでいいか?」
「…………はい」
グラスを片手に、もう片方の手で松波の腰を抱いて。
そんな俺らの登場で、会場の空気が一瞬で変わった。
一瞬にして、注目の的。
そして、ヒソヒソと聞こえて来る声。
そんな視線に動揺した松波は、
あからさまに俯き加減になった。