オレ様専務を24時間 護衛する


―――――トントンッ


??

何やら背後から俺の肩を叩く人物が。

この今の状況で、声を掛ける人物って……。


ゆっくりと視線を向けると、


「あッ!?」


俺は一瞬にして固まった。

視線の先にいたのは…………。


「京夜、これは………どういう事?」

「………」


どういうも、こういうもねぇよッ!!

見たら解んだろうがッ!!


「社交の場で弄ぶのは良くないわね」

「なっ、………弄んでねぇよッ!!」

「あら、そう?じゃあ、弄んで無いなら本気って事よね?」

「ッ?!!」

「乙女が公衆の面前で辱めを受けたんだから、男ならキッチリと責任を取らないと!」

「はっ?!」


クソッ!!

何でこのタイミングでババァが現れるんだよッ!!


目の前に現れたのは、俺の母親。

そして、その少し後ろに父親とシュヴェルツェ侯爵夫妻。


周りの悲鳴のような声を聞いて、騒ぎの元を見に来たらしい。

―――――で、今に至る。



「希和さん、いらっしゃい」


恐ろしいほどに満面の笑みで、俺の手元から奴を奪い去った。


俺の計画が……――……


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