オレ様専務を24時間 護衛する


窓際に綺麗な女性たちが集まっていた。


ん? 何かあったのかしら?

あっ!! 

もしかして、京夜様が女性に囲まれてるとか?


そんな事を脳の片隅で考えついたと同時に

私の足は既にその人だかりへと向かっていた。

………それも足早に。


履き慣れないピンヒールだと言う事も忘れ、

人目も憚らず、無我夢中に歩を進めると


ん? アレ??

居ないよ???


グラスを手にした女性たちは

窓越しに外を眺めながらヒソヒソと何やら話している。


気になった私は少し離れた窓際から

彼女らの視線の先を確認した。


すると―――――。


そこには、テラスの柵に寄りかかる京夜様と

彼に話し掛けている女性の姿が目に入った。


――――――女性嫌いの彼が女性と話している。


先週末の光景と重なり、

私は違和感を覚えずにはいられなかった。



もしかして、私と生活を共にするようになって

『女嫌い』を克服したとか?


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