オレ様専務を24時間 護衛する


自宅へ到着しても無言のまま。

視線を合わせる事すらせず、彼は自室へと姿を消した。


職務続行と言われ、

このまま実家へも帰れそうに無く……。


私は一体、どうしたらいいの?




私もまた自室へと戻り、着替える事にした。


その後、日付が変わっても姿を現さなかった。





いつも通りの時間に目が覚めた私は

いつも通りに朝食の準備に取り掛かった。


けれど、いつもの時間になっても姿を現さない京夜様。


今日が日曜日という事もあり、

時間的拘束は無いものの

けれど、心のどこかで何かが引っかかっていた。


昨夜の彼の様子は明らかに可笑しかったから。



私は意を決して、彼の部屋へと向かう事に。


軽く2回程ノックしても返事がない。

静かにドアを開け、室内の様子を窺うと


―――――――居ない!!


居室の奥にあるウォークインクローゼットにも

浴室にも京夜様の姿は無かった。


こんな朝早くから一体どこへ?


< 371 / 673 >

この作品をシェア

pagetop