オレ様専務を24時間 護衛する
何も作らないよりは、
何かしら作っておいた方のがいいよね?
冷蔵庫内の食材を確認して、
ちらし寿司と手羽先の焼物とお吸い物を用意した。
いつ、お戻りなのかも分からない。
もしかしたら、夕食も済ませて来るのかも。
何度も何度も携帯へ連絡を入れてはみるものの
やはり、電源が入っていない為、繋がらない。
子供じゃないんだし、
別に私が心配しなくてもいいのだろうけど、
それでもやはり、気になってしまう。
私は根っからのお人好しらしい。
リビングのソファに腰掛け、
壁掛け時計と睨めっこをしていたら、
ついウトウトと睡魔が襲って来た。
私はそのままソファの上で意識を手放した。
少し肌寒さを感じて身体を起こした。
すぐさま時計を確認すると、深夜3時20分。
私、ソファで爆睡してたんだ。
クリアになった脳内が考えついたのは、
―――――――彼の帰宅の有無
そう答えが出る前に
勝手に足は彼の部屋へと向かっていた。