オレ様専務を24時間 護衛する
静かに扉を開けると、ベッドに横たわる彼の姿が。
はあぁぁ……。
良かった、帰って来てたのね。
ってか、リビングで寝てる私に
一言くらいあってもいいのに………。
少しムッとしながらも、
彼の帰宅に安堵せずにはいられなかった。
ダイニングの片付けは朝起きてからするとして、
とりあえずはもう一眠りする事にした。
いつも通りにアラームで起きた私は、
眠い目を擦りながらキッチンへと向かうと。
「きっ、京夜様ッ!!」
「………」
「こんなにお早く如何されましたか?」
「………」
キッチンで何やら料理をしていた。
それに………珈琲の香りまで……。
呆然と彼の手元を見ていると、
「あっ!!それ………」
昨日私が作ったちらし寿司がお皿に盛られ、
お鍋から湯気がたっている所みると、
粗末にはせず、温め直したようだ。
「それを持って来い」
彼はそれだけ言い残して、ダイニングへと歩を進めた。