オレ様専務を24時間 護衛する
使用人に朝食を部屋に運ばせ、
お世話係も人払いをして貰った。
みかは朝食のパニーニを口に運び、俺を睨んでいる。
「そんな顔して食うと、胃がもたれるぞ」
「ッ!!?」
「食べ終わるまで待っててやるから」
キッと凄味のある睨みを効かせ、黙々と口へ運ぶ。
みかはモデルのような華奢な体型だが、
意外にも食はしっかりとしていて、
3食きちんと摂るようにしているらしい。
恐らく、代謝がいいのだろう。
俺は優雅に珈琲を飲みながら、
携帯で株価をチェックしていた。
暫くして――――、
「………お待たせ」
「おっ………ん」
ナプキンで口元を拭きながら、目配せして来た。
「で?」
「………だから、俺はどうしたらいいのか……」
「どうしたら?……じゃなくて、答えは既に出てるじゃない」
「はっ?………答えが出てるって?」
「……………京夜の気持ち」
「俺の………気持ち?」
「そう」
みかの言葉の意味が解らない。
モヤモヤして、気が狂いそうになって
本当にどうしていいのか解らなくてここに来たのに。
…………それなのに、既に答えが出てるって?!