オレ様専務を24時間 護衛する
気持ちを落ち着かせるように珈琲を口にし、
暫く、みかの話に耳を傾けていた。
みかの家を出た俺は、再び愛車を走らせた。
邪心を払うように………一心不乱に。
給油ランプが点灯したのを機に、
俺は一旦、実家へ向かう事にした。
実家の庭先に愛車を停め、車を1台拝借した。
バイクから車へ乗り換えた俺は
ルームミラーに映った己の姿に絶句。
―――――凄い、顔だな。
フルフェイスのヘルメットを被りっぱなしで
髪は乱れ放題だし、頬や額に痕が付いている。
見れたもんじゃない。
俺は行きつけのサロンに向かった。
正午を跨ぎ、
フェイスエステやヘッドスパ、
ヘアアレンジに、服のコーディネートまで。
気分を一新する為、
数時間にも及んで『新・御影京夜』を作り上げた。
そして、店を出て向かった先は…………。