オレ様専務を24時間 護衛する
「あっ、いや、いい。別に必要ない」
はぁ~~助かったぁ~。
とりあえず、ここは一先ず退散よね?
ここにいちゃ危険よ!!
あの裸は目に毒だわ!!
「左様でございますか?では、ご用がございましたらお声をお掛け下さいませ」
私は無我夢中で早口で言い、
彼に背を向けドアに手を掛けた瞬間、
「おいっ!!」
突然、彼に呼び止められた。
えっ?!……何??
もしかして気が変わったとか?
私は恐る恐る振り返り…
「……はい、何かご用でしょうか?」
「お前、俺に興味があるのか?」
……えっ? 今、何て??
「お言葉の意味が分かりません」
この人、何を言ってるの?
興味がある?一体、何の事??
「何でも無い、下がっていい」
「……はい、失礼致します」
私はお辞儀をして、
一目散に部屋を飛び出た。