オレ様専務を24時間 護衛する
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俺を待たずに先に寝てくれ
帰りは何時になるか分からないから
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彼の文字はいつ見ても綺麗で。
その綺麗な文字の存在感も半端ない。
『帰りは何時になるか分からない』
それは、恋人関係にある2人に当て嵌めると
『朝帰り』と意味すると、
恋愛経験値のゼロの私でさえ、すぐに理解出来た。
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承知しました
お気をつけて
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私は無言で会釈した。
煩いほどの胸の鼓動はいつの間にか治まっていた。
けれど、それに代わるように胸が締め付けられた。
何故なんだろう?
やっぱり、母性本能かしら??
彼は通話したまま私の前から立ち去った。
カツカツと靴音を響かせて……――……。
彼が完全に出て行ったというのに、
暫く耳から離れなかった。
―――――――彼の靴音が。
まるで、胸の奥に響くみたいに………。